うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

カラザ転落する

▼この週末はまたまた、非常に疲労困憊の週末だったにもかかわらず、何かと用事などが重なって多忙だった。おまけに、下の子供(黎子2歳半)の唐李禮スタンリー・トンばりのアクションで保育園は大騒ぎ。

 終業間際に、ボクの胸に付けてるマ〜クはちょうゆんふぁ〜♪←チガウッテバ 胸のポケットに入れているPHSが振るえた。うずらヒヨコからで、バイトが忙しいので、残業をするというのだ。ボクは会議中だったので、適当に、
「うんうん」
 と返事をしておく。しかし、会議が延びて、会社を出たのは6時5分を回ってしまった。このままでは、保育園に7時までに迎えにいけない。こりゃ保母さんに叱られるぞぉ〜、っと恐れつつ会社を飛びだす…が、同僚が追いかけてきた。
「ボクも帰るから、乗っていく?」
 彼は自動車通勤。天の助けだ! 守口市駅まで、少し回り道をして送ってもらえる。これで、10〜15分は短縮できる。それに身体の汗かき度が全然違う。体力の消耗も少ない。ということは枚方公園駅に着いてから、ダッシュできるエネルギーが残存するということである。
 守口市駅に着いてから、保育園に電話をする暇もなく、うまく電車への乗り継ぎに成功する。しかし、ここで電話を掛けていたら少し事情は変わったかもしれない。
 枚方公園駅からダッシュする。金曜日は、週最後の日なので、お昼寝布団を持ちかえらねばならない。だから、急いではいるが、自分の鞄は一端家に置いてこなくては、大変な荷物になってしまう。家に鞄を投げ込む。その時、留守電が〔2〕を表示してメッセージが二つ入っていることを知らせていたが、帰ってからでもよかろうと、そのまま保育園に向かう。
 保育園に飛び込み、
「すいませ〜ん、遅れてしまって…」
 真っ赤な顔に、汗みどろ。でも、一所懸命帰ってきたことはわかってもらえただろう。
(ん? いつもより保母さんの数が多い。お昼寝布団が、敷いてある。何かが違う…)
 美人保母さん勢ぞろいで、ボクを待ち受けていてくれたのだ。だが、何か〔事〕が起こっていることは事実である。
「カラザちゃんが…」
(あ、また熱を出したのか!)
「カラザちゃんが、滑り台から落ちまして…!」
「無厘頭モウレイトウ〜!!」
 カラザは夕方、滑り台から真っ逆さまに転落し、顔面から頭部を強打し、転落後は少し意識も朦朧としていたという。本人の証言によると、
「しおいくるま、ぴーぽーぴーぽーゆうて、きてん」
 救急車で、比較的近い、外科設備の整った病院〔K病院〕で診察を受けたということだ。この病院は実は枚方にも大きな病院が少なかったボクの子供時代、救急病院になっていたので、ボクもここに救急車で担ぎ込まれたことがある。親子二代に渡って救急でお世話になっているのだ。ボクの担ぎ込まれた時のエピソードはかなり面白く、今でも語り種になっているのだが、それは別の機会に書くことにしよう。
 外からの診察では、どこも異常がない。頭部に衝撃を受けているということなので、CTスキャンもということになったらしいが、カラザがぐずりだしたのでできなかったという。動いてしまうと撮影できないのだ。
 あごを擦りむいているのと、脇腹にも痣があったというが、今は消
えている。
 美人保母さん勢ぞろいで、
「すみませんでした」
 と、言ってくれる。が、ボクは心のなかで、
(カラザが、また滑り台の上でいつもの調子で暴れていたに違いない)
 と、思っていた。こういう場合、保育園ではかなり気を使ってくれるし、治療費は園で負担してくれる。とにかく現在のところ、事故から二日たったが、元気に走り回っているので、大丈夫だろう。カラザはかなり思い切ったアクションを家でも展開しており…例えば、ちゃぶ台の上から決死のダイビングとかはへっちゃら、そっくり返って脳天強打とかもへっちゃらだから、その調子で滑り台でもほたえていたに違いないのだ。これで少しは怖さを知っただろう。

 金曜はその後、うずらヒヨコはボクたちが眠った後で帰宅したようだ。ボクは子供たちに特製の具を作り、スパゲティを食べさせた。風呂にも入れてなんとか眠らせた。カラザは事故のこともあり、かわいがってやろうと思ったが、寝グズも混入しだしたカラザはわがまま炸裂で、ボクの怒りもとうとう爆発した。