うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

マラソンしててん

▼行ってきました行ってきました。久しぶりの海なので楽しかったです。
 行ってきたのは"白浜"。
「ああ、和歌山ね」
 って? ちがうちがう。それが違うんです。
 予定よりだいぶ遅れて7時ごろ出発。行き先はだいたい日本海にしてハッキリとは目的地を定めずにでる。お金が全然なかったので園部の郵便局でおろす。

 なるべく道中も楽しもうということで山道をよって通っていくことにする。園部から京都府道19号を北上、国道162号から高石ともやの名田庄村に入って、冬期閉鎖の坂本高浜線、きのこの森を横に見てどんどん進んでいく。もうくねくねの山道の連続。曇り空でとても涼しい。小雨も降ってきた。
 坂本高浜線の終着、正面は鳥居浜海水浴場だ。ここを右に曲がる。もうこのあたりは海水浴場が続いているのだ。どこの駐車場に停めようかと探していたらもう次の海水浴場に。ここが白浜海水浴場だ。このあたり民宿も多くて泊まるのにもよさそうだ。温水シャワー完備で着替えもできるところにする。呼び込みがいるとかえっていやなのでそういうののいないところにした。駐車1000円。脱衣大人一人200円。今日はお客さんも少ないからと、子供はおまけしてくれた。おまけに椅子まで貸してくれた。

 さて、天気はもひとつ曇っているが、ま、なんとかなるだろう。人出も多くなくていいかもしれない。歩いてすぐの海岸に出た。出て驚いた。なんと大きな赤旗がひるがえっており、そこには白い力強い筆文字で、
[遊泳禁止]
 ガ〜ン!! なんと波浪警報発令のため遊泳禁止なのだ。こういうとこに来るときは天気予報ぐらいチェックしてこいよ→自分。お客さんも少ないはずだ。

 とは言っても中程度の人出で、それなりに人はいる。波も結構高
いので(←アタリマエ)ボディボードで遊ぶにいちゃんたち多数。

 腰ぐらいのとこまで行って波が来ると逃げるというのをこどもをそれぞれ一人ずつだっこして繰り返して遊ぶ。子供たち大喜び。大きな波とともにかぶる砂粒を身体にまぶし付けて、爆笑している。突然、タマゴが海岸を横に突っ走り出した。こちらに背を向けて何かに憑依されたかのように、どんどん離れていく。ボクたちを見失ってパニックになって探しているのか。また早いのだ。どんどんどんどん遠ざかる。やっと追い付くと、
「マラソンしててん」
 あのなぁ。

 沖はかなりしけてきたようで巡視挺が警戒に走っている。沖合いの雲が黒くなってきた。西の方からひときわ黒いのが駆け足で迫ってくる。さあ、あがろうかとしたときいきなりスイッチを入れたかのように、バラバラ大粒の雨と強風が襲ってきた。飛ばされそうになるカラザ。雨は激しく、一瞬にしてびしょ濡れになる。自然のシャワーである。身体を拭くタオルは全滅。

 駐車場にもどり温水シャワーを浴びる。おおさぶ。着替えてケロケロ号に乗り込んでからもヒーターを入れなければならないほどだった。靴がびしょびしょになったのが辛かった。

 食堂に入るのも濡れた靴で行くのが面倒だったので、スーパーで食料を買って自動車の中で食べて済ます。またくねくね山道を通って帰っていったのであった。

 午後6時ごろ家に到着すると損も得もなく、布団を敷いてバタリアン(ナツカシイ)と倒れ込んで泥のように翌朝まで食事もせずに眠ったのであった。