うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

『八仙飯店之人肉饅頭』を観た

▼香港映画『八仙飯店之人肉饅頭』を観た。人肉モノの元祖なのでやはり観ておかねば。一五歳以下貸出できないシールが貼ってある。
 なんとも後味の悪い映画だった。それは子供を持つ身としては身につまされるからという意味だ。自分が家族を助けられない恐怖、悔しさはもうたまらない。
 それとこういう猟奇犯罪モノの時はいつも思うが、自分が犯人になったらどうしよう…という恐怖がある。いつか自分の精神のタガがはずれて、人を傷つけてしまったらどうしようと。
 実録物なので、ストーリーにひねりも工夫もないのはしょうがない。李修賢(ダニー・リー)が出ていたが、なんだか鼻のしたチューリップで、しまりのない警部だったなぁ。刑事が出てくるシーンはあまりにもまぬけで安モンな感じがした。もう少し演出を考えて欲しかった。コメディタッチにするならするで、もう少し踏み込まないと中途半端。李修賢のトレードマークの〔眉間の一本縦溝〕もなんだか消えかかっていた。そんだけ眉が緊張感なかったということ。
 でも、噂にたがわず、黄秋生(アンソニー・ウォン)の怪演ぶりは見事だった。