うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

ブエノスアイレス

▼今日は休みをとった。で、只今、地下鉄長堀・鶴見緑地線に乗っている。これに乗るのは初めてだ。見慣れない新型の車両、地底深い駅。違う国の地下鉄に乗るような気分だ。『天使の涙』のBGMを頭に浮かべながら歩いた。京橋から心斎橋に行けるのは便利だ。京橋から、いちいち京阪・淀屋橋まで出ると、京阪一五〇円+地下鉄二〇〇円で三五〇円かかる。この線を使うと二三〇円で乗換もなしに済む。ボクは通勤定期券が京橋までだから、とてもありがたいのだ。
 今日は『ブエノスアイレス/春光乍洩』を観ようと思っている。
 昨日、会社の帰りにCINE CITY大阪に行った。まだグランドオープン前のプレイベントで、杜可風の写真展をやっていた。店の人にもちょこっと話も聞いてきた。ここのレポートは『うずまき中華』に詳しく書こう。
 それにしても今日の上映は何時からだろう? 調べずに来てしまった。まだBIG STEPは閉まっているぞ@三角公園

▼えらいこっちゃ。上映時間が過ぎてもBIG STEP開かないと思ったら、パラダイスシネマには先に入れるのか! ちくしょ〜、1回目を逃してしまった。時間をつぶすのにスポーツタカハシを覗こうと思ったが、なんと工事中。長堀の借
店舗で営業と。寝袋を探しに行ったが、高いのでやめた。マクドで腹ごしらえ。早めにパラダイスシネマに戻ろう@マクド

▼『ブエノスアイレス』を観て、今帰りの京阪電車の中だ。気分は自分が梁朝偉トニー・レオン)になってしまっている。といってもボクにはゲイの素養はないが。
 ストーリーはいつものごとくなんだかわからない。けど、他のどんな映画よりも現実世界に近いものだと思う。息づかいが肌で感じられるのだ。役者が役者としてそこにいるのではなく、それぞれの役を生きている。
 ひとつ発見したことがある。香港人も熱いものを持ってやけどしそうになったとき、耳たぶを触るのだ。これは日本人固有の文化かと思ったが、梁朝偉がやってみせた。
 張國榮レスリー・チェン)の我がままさは『欲望の翼』に輪をかけているが、可愛さも拍車がかかっている。『欲望の翼』では感情移入を拒絶されてしまったが、今度はそうでもない。
 ポンキッキーズのボーズに似たレストランの後輩君はなかなかいいではないか。彼の他の作品も観てみたいという声をあちこちでよく聞くが、納得した。キャストとしてクレジットされるのは、この三人だけだ。
 王家衛(ウォン・カーワイ)の作品としてはめずらしく、モノローグが少ない。『天使の涙』などでは、ほとんどの必要なストーリー、キャラクター設定をモノローグを語らせるということで理解させ、映像はドラッグムービーといわれる官能的な表現だった。しかし、それは映像作品としては楽な作り方だと言われても仕方がない。『ブエノスアイレス』はその贅肉もそぎおとしている。ボクにとっては女優が登場しないので、そういう意味では楽しみがないが、映画としては、またより高度なランクへと進化したと言えよう。オマエナニモン?