うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

老いていく街その2

▼今日は一人きりの休暇である。家の用事をある程度片づけてから、電車に乗る。京阪・牧野駅で降りる。この街はボクが生まれてすぐに引っ越してきて、小学生時代を過ごした街である。こないだはミニバイクで少し通りがかりに懐かしんだが、今日はもっとゆっくりと徒歩で街を眺めてみたいと思ったのだ。
 首からLeica M4-Pを下げて、スナップしながら丁寧に歩いていく。昔から全く同じ風景と、全く変わってしまった風景が交錯し、和んだりとまどったりした。
 駅からかなり寄り道をしながら、歩く。ゴーストタウンとなっている平屋建ての府営住宅などを写真に撮る。自分の住んでいた家まで行くが、あまりにもその通りの様子は変わってしまっていた。住宅街のなかであるので劇的な変化など内容に思えたのだが、ほとんどの家が建て変わっており、それも昔のように前庭を作らず敷地いっぱいに建物を建てるのでやたらと道に圧迫感があるのだ。ボクの住んでいた家は多少は古びてきていたが、そのままの姿であった。そして家からその周辺の様子を、眺めながらけっこうくまなく歩く。
 そして家のあたりから通っていた小学校へ。小学校は児童数が減ったせいもあるのだろう。教室の一部を行程から隔離して外に入り口を取り付け、地域の会館として使うようになっていた。それはボクが2年生の頃に入っていた教室だった。学校の中にも入ってみたかったが、最近の物騒な事件もあった後だし、今日は学校では授業があるので、通用門から少しはいっただけでやめておく。
 小学校の周りもよく遊び回った街だが、ここもくまなく歩いてみる。何軒か友人の家も通りがかるが、なくなっている家もあれば、同じ表札が上がっている家もあった。統廃合で無人でがらんどうとなった電話局が悲しかった。去年まではここにはまだちゃんと人が働いていたのがポスターからわかった。
 写真は帰りにいつもの枚方公園駅前の写真屋さんに即日仕上げでたのんだ。