うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

キャンプ一日目〜その2

 マイホームができると、食料の買い出しである。夏はすぐ傷むので非常食のビスケットやインスタント食品以外は持ってきていないのだ。それに今回は本格野外料理はやるつもりはないので、調理用具も最低限のものしかない。二キロほど走ると[かもめや]という、村の“しもた屋”があった。ここの店主はとても優しそうなおっちゃんで、ボクらが食料品を選んでいる間、我が家の子供たちの相手をしてくれていた。うちの子供たちはカードが好きで、テレカがレジのところのショーケースに入っているのをみつけ、おっちゃんに声をかけたようだ。おっちゃんは使用済みのテレカを出してきて写真や絵のきれいなのを子供たちにくれた。店に入る前になんだか村の様子がどことなく浮き足立っているようだったので訊いてみると、今日は村の盆踊りだということだ。店主が、
「時間があったら、どうぞ見ていってください。六時から子供の宝探しもありますで」
 といってくれたので、ちょっと覗いてみることにした。村の神社の境内に櫓が組まれており、参道には村の青年団の模擬店が出ていた。ダンスゲームや、ポン菓子、飲み物の売店がある。
 境内ではすでに宝探しが始まっていた。我が家の子供たちも、参加資格はないがとにかく村の子供たちが血眼になって隠された番号札を探しているので自然と一緒に探し始める。結局、探し当てることはできなかったが、村の子供やその親たちにうまくなじんで、我が家の子供たちは結構楽しんだようだ。探し当てられなかった子供に参加賞をくれるというので試しにその列に加わると、我が家の子供たちにも参加賞の目覚まし時計をくれた。子供たち大喜び。あと、盆踊りを少し見て、ポン菓子を買って食べながら帰る。
 テントに戻るとかなり暗くなっていた。あわてて夕食の準備。メインはカップ麺だ。アウトドア用水筒をコンロにかけてお湯を沸かす。一度に二人分しかお湯がない。蚊取り線香を焚いてとにかく急いで食べる。
 満月に後少し足りないけど、月が湖面に映ってとてもロマンチックな夜だ。
 先に食べ終わったボクとタマゴはシャワーを浴びに行く。さっぱりした。続いてヒヨコとカラザがシャワーに。テントの中を片づけ、ようやく横になる。しばらく横になっていると涼しい風が通り抜けていく。これは寝やすそうだ。
 こうしてキャンプ一日目は更けていったのである。