うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

▼朝、家から駅前まで歩いてくると、前をフラフラ歩いている紺のTシャツに下は黒いジャージの、小太りのキャベツ人形のような女がいた。ほんとうに歩き方がフラフラしていて、朝の忙しい時間帯にそぐわない感じだ。急ぐでもなく、さりとて主婦の余裕のある歩き方とも思えない。ただ朦朧と歩いているような感じ。顔は地面を見つめヨタヨタしている。そのときボクはその女性のぼんのくぼを見た。必殺仕事人ならかんざしの秀がブシュっとかんざしを突き刺しちゃうところである。そこにたてに15センチぐらいの妙にきっぱりとした縫い目があったのだ。七匹の子ヤギの狼が石を詰め込まれて後を縫われたようなというか、キャプテンハーロックの頬の傷のようなというかとにかくほんとにああいう地図の私鉄線の印のような傷があるのである。あんなところを手術しているというのは何か脳味噌関係の手術にちがいない。ぉお怖ぁ。全身に鳥肌が立ってしまった朝であった。