うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

写真展-2

▼となりの会場も偶然写真展をやっていた。森睦子さんのインド、ネパール、ブータンチベットの旅行写真展。子供たちの生き生きとした表情、人生を全身に積み重ねた様子が見て取れる老人など、人がたくさん切り取られていて楽しい。少しだけ民族衣装や、通貨の展示もあった。偶然入った写真展ではあったがとても興味深かった。額入り展示の分以外にもアルバムが展示室の真ん中のテーブルに置いてあり、自由に閲覧できる。
 少し森睦子さんと話をするチャンスがあった。カメラはニコンのF3を使っているという。人物の写真はやはり声を掛けて撮っているのかという点を尋ねたら意外にも、
「あまり声を掛けては撮らないですね」
 という返事だった。それにしては表情が生き生きとしているし警戒心もない。目線もきている。森さんの人柄が被写体に安心を与えることができるのだろう。ほんとうにいい写真なのだ。プリントをハガキ大の台紙に貼ったカードを売っていたので、インドのアイスキャンディーを持つ少女を1枚買う。
「この子売れたのは初めてです。うれし〜」
 と森さんは言った。ほんとはもっと話したかった。きちんと感想も述べたかったのだが、時間がもう閉館に迫っていたのでそこで話を終えた。
 ヒヨコは、
「私も今度香港に行くとき、ちゃんとカメラ持って行こうかなぁ」
 と言った。写真に関してはボクよりもヒヨコの方がちゃんと学んでいるのだが、最近は興味をなくしていたようだ。だが今日の写真展で少し刺激されたのか。そうならボクはとてもうれしい。ヒヨコが本気を出したら写真がうまいのは知っている。過去、中国大陸で撮ってきたスナップはとてもよかったのだ。
 香港は写真に撮っても面白い街である。ボクもまた撮りに行きたい。