うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

ヒヨコ、戦いの日々#2

▼同じPTA広報のメンバーの中に少数の分からず屋がいて、その対策でもヒヨコは頭をなやませている。複数の人間でやるのだから、きちんとした仕事分担をして、それぞれの担当を完璧にこなしていくというのが効率的だし充実感もある。しかし、主婦歴何十年というような社会から切り離されてしまいそれに甘んじて自分が社会性を欠如させていることに気づかない主婦というのが癌なのである。組織だった行動ができない。
 できるのはおばちゃんの団体旅行的超騒音的皆一緒不恐怖的無理ムラ無駄的徒党を組むことだけなのである。ちゃんと社会に出て会社とかでまともに働いた事なんてないんじゃないのだろうか。
 その癌たちの筆頭の癌主婦はなんでもかんでも「みんな一緒に」決めましょうと言うのが口癖だ。企画から執筆からデザインから何から何まで「みんな一緒に」。それで一週間に三度も四度も招集をかけて朝から夕方まで弁当持参でうだうだやっているというのだ。もちろんそこでの議事録なんてのこっていない。残せるような内容がないのだ。残して欠席している委員に連絡するというような頭もまわらないのだ。また新聞編集の経験もないから、日本語ですらまともに扱えない。また取材したり依頼した原稿にも校閲や執筆者との折衝ごとなどもぜんぜんできないのである。内弁慶で先生や本部役員に対しては何も言えないのだ。できないのになんでも自分でやりたがる。
 そう「みんな一緒に」とは聞こえはいいが、この癌主婦が自分で仕切りたいのだ。この癌主婦、会議の席上でも、人の話はさえぎってしゃべり出すわ、レベルの低いオヤジギャグを一人で延々やってすぐ話を本筋から脱線させるわ、とんでもない人物なのである。このとんでもなさにあきれて他の人はこの癌主婦の好きにさせているといった風情もある。
 何度もヒヨコが、週に三日も四日も集まらなくてもできる効率的な方法を提案してもその場ではわかったような口振りでもぜんぜん本質的にはわかってなくて、
「けどやっぱりみんな一緒に…」
 と言い続けているらしい。そして要点のみで素早く済ませたヒヨコが先に帰ると、あとでまたうだうだと陰口をたたくという根性ババ色な女なのだ。