▼香港フリーク斎藤さんより、桑原甲子雄展の資料、そしてポストカードが送られてきた。とてもうれしい。
夜は『シャンハイ・ヌーン」を観た。期待していなかった通りの映画だった。監督が全くわかってないというのがよくわかった。
映画館で観なくて良かった。同じハリウッド製でも『ラッシュアワー』の方が監督はよくわかっていたと思う。
ストーリーの上でも納得できない、見ていてしっくりこない点が多すぎるというのが減点対象だ。
今現在の時点での価値観をあの時代劇で堂々と語ってしまうということ、ディズニーに代表されるアメリカハリウッド映画の白々しさが『シャンハイ・ヌーン』にも随所に見られたということがある。
まず、ラストのインディアン娘が成龍ではなく、白人男に気持ちが移るというエピソード。これはアジア圏およびモンゴロイドのインディアンの文化としてはあり得ない展開だ。最初から白人男を好きになっていたというのなら(『ポカホンタス』パターン)まだしも成龍と結婚までしているインディアン娘がころっと寝返るというのはぜったいにおかしい。また寝返るだけの要因がない。
他にも皇帝の命令というより東洋的価値観を「ここは西部なんだ!」の一言で簡単に覆すほどアメリカ文化を受け入れるようなエピソードがない、のにそれをごり押ししようとする。