うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

父はただのカメラコレクターではなかった…

▼今日は、実際疲れていたし、頭痛もしていたので出かけたくはなかったのだが、どうしてもヨメの実家に行かねばならなかったのだ。母がちょっと来週から入院をするからである。入院といっても、現在意識不明であるとかそんなに大げさな病気ではない。だが、手術をするためやはり二〜三週間の入院となるだろう。年内に退院できるかどうかというところだ。だから孫の顔を見せてちょっと安心させてあげねばならなかったのである。
 そして、僕にとっても行ってよかったことがあった。父が家の中を片づけていて、長い間行方不明になっていた、父が若い頃に撮っていた写真のアルバムやプリントが発見されたというのである。これは父が自分でプリントしたものである。父が最初に自分で買ったカメラはミノルタAであったという。
 父は土門拳が好きで、土門の作風を取り入れようとしていたということだが、確かに鋭く切り込んだようなスナップもある。が、優しく雰囲気をとらえた写真はむしろ対極の僕が好きな木村伊兵衛に似た部分も持っていると思う。
 時代が写り込んでいるという意味でもとても興味深い写真だったが、丁寧に撮れらた写真で、やはりうまい。
(どうだ、うまいだろう)
 というような押しつけがましいところが全くなく、素直な気持ちで見られる写真なのだ。僕はこの写真でぜひ写真集を作りたくなった。正月休みにスキャナを担いでいってぜひ僕のホームページに掲載したい。そしてついでに一冊手作り写真集も作って父にプレゼントしようかと思いついた。
 例のベタくん、やはり帰らぬ魚となった。