うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

十四マスのノート

▼今朝は霧雨だったので、駅までは傘を差さずに出かけるが、けっこう濡れたな。失敗しっぱい。
 今日の通勤読書は『のほほん日記』をちょっと休んで、小林信彦著/荒木経惟写真『私説東京繁盛記』だ。著者の思い出の東京を追いながら実際にアラーキーがその付近の写真を撮っているのだ。写真が一九八三年撮影になっているので、この本が単行本で出たのはそのころなのだろう。もう二昔前のことだ。現在の状況はまた変わっているだろうな。
 僕は大阪生まれの大阪育ちだ。たいがい大阪人はアンチ東京的な部分を持っているが、僕は街としての東京は好きだ。東京のなんでもない街を散歩するのはとても楽しい。大阪よりも別の街という意識が強いので、かえって写真も撮りやすいのだ。
 僕は、池波正太郎木村伊兵衛がすきなので、東京という街に興味は尽きない。
 会社最寄り駅に到着すると、雨足は一段と強く、折り畳み傘を使わねばならなかった。
 今日は午後から、会社でVDT検診があった。これはOA機器を使って仕事をしている人を対象とした健康診断の一種である。本日は視力、血圧、問診と医師の診察があった。特に異常はないようだ。握力も変化なし。視力も落ちていない。といってもド近眼なのだが。仕事中はコンタクトを使用している。別に体裁を繕っているわけではなくて、眼鏡の鼻に掛かっている部分がどうも苦手で、これがある種の、
(いぃ〜〜)
 っとなる場合がある。だからなのだ。
 今日は僕が夕食を作る。東南アジアの屋台風をイメージして(イメージするのは勝手なので)、スパゲティの焼きそば風ともやしとピーマンと挽肉のカレー風味炒めを作った。特にもやしとピーマンと挽肉のカレー風味炒めは好評であった。
 夜、下の娘・うずらカラザの算数の十四マスのノート、ページが使い切ってなくなったというので買いに行かねばならないとい。しかし文房具屋はもう閉まっている時間だ。コンビニにこの小学生用の全てのラインナップが揃っているわけでもないので、買いに行くのはやめにした。ないと宿題もできないとのことなので、AdobeIllustratorで版下を作って、プリンターで薄ブルーで印刷してなくなったノートの末尾に十ページ分を追加で貼り付け、応急処置とした。けっこう完璧なできに自分だけ満足する。カラザは、大人びた口調といつもの低い声で、
「おつかれ!」
 と一言言ったのみで、宿題に没頭した。まあいいか。