▼そうそう、僕の集めている“お寺コミックス”の中に『地獄と極楽』というのがある。いわゆる「悪いことをすると地獄に堕ちてこんなひどい目にあわされる」ということをマンガにしたものだ。絵柄も古くさくてそれがまた素敵なのだけど。我が家では子供たちは読めそうな本はマンガであろうとなんであろうと片っ端から子供たちも読んでいく。まあ、この本は元々子供向けに作られたのもだけど。とにかく、これを読んだカラザが夜になって、めそめそ泣き出したのだ。一体彼女に何が起きたのだろうか？
「ほんまに1回でも悪いことしたら、こんな目にあわされるのん？」
目に涙をいっぱい浮かべて、とても思い悩んでいる様子なのだ。ヒヨコの膝に抱かれて泣いているのである。
叱らないという約束で彼女の心の内を聞いてみた。先日友達の家でとてもキラキラときれいなプラスチックのかけらのようなものがあり、それを黙って1個持ち帰ってしまったというのだ。そして今までとてもびくびくしていたという。その話を聞いて、とても、ピュアなものを久しぶりに見た気がしてうれしくなってしまう（親ばか）。とにかくそのブツは今度その友達と遊ぶ時に返すことにして、今度からそういうことをしないでおこう、そうすればその程度なら地獄へ堕ちることはないよ、と話してやっとカラザは落ち着いた。
僕も友人に借りてそのまま返すタイミングをなくし借りパチになっているストロボとかウクレレとかあるなぁ。でもそんな罪の意識なんてぜんぜん持ってなかったなぁ。いけない親だなぁ。でも返す気は今でもないなぁ(笑)?
