▼デジカムの手ぶれ防止機能の入切をどこで設定するのかを調べる。今からは手持ちの撮影なので手ぶれ防止は入っていた方がいいが、明日は室内でアップシーンが多いので切っておかねばならない。手ぶれ防止が入っていると被写体中心で画面を動かないように補正するので、被写体のちょっとした動きでかえって画面（特に背景が）動いてしまう。こうなると観ている方はなんだか酔いそうな画面になるのだ。
保安から巡回バスにこの事業場に来たとき撮影するということを連絡してもらっているが、バスが運行中にお客さんも乗っているわけだから停めるわけにはいかないので撮影は一瞬で済ませてしまわねばならない。スタッフ一同緊張だ。
予定通りバスが入ってきた。リハーサルなしの一発撮り。しかもワンショットで撮る。しかし、少し失敗した。さっき手ぶれ機能のところを触っていて、ほかの効果設定をしてしまったらしく、勝手にワイプが入ったりしてしまう。でもやり直しはきかない。とにかく、変になった部分は全部切り捨てて使えるところだけを使うことにしよう。
撮影はスケジュール的に完璧に前倒しで進んでいる。お天気はまだもっているし、ワゴン車がこのまましばらく借りられるなら、大阪市内ロケも一気に今日やってしまおうということになる。目的地をカーナビにセットし、出発。このワゴン車、社長の移動用とその他多目的に活用するために用意されて入るものらしい。というわけで、堂島ロケに行くとき、社長も途中まで同行。会議をする事業場まで送っていく。社長の情報によると、我々が今からロケに行く場所のすぐ近くに“世界一美味しいプリン”を売る店があるという。
「ほんま、世界一おいしかったよ。初めて食べたけど」
社長を降ろし、いざ出発だ。カーナビの音声が出るようにする。さっきまで調子よかったカーナビだが、しばらくしておかしくなった。どうも別の方向に誘導しようとするのだ。自信ありげな、大きな表示であと信号いくつで左です、とか言うのだけど、どう考えてもそれは反対なのだ。一回それを無視すると、急に表示は自信なさそうな普通の地図に戻ってしまった。どうもさっき音声スイッチを入れた際に別のところも触ってしまい、出発地点が目的地となってしまったようだ。走行中は修正できないし、もうカーナビは無視して走ることに。無事堂島に到着。
