うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

撮影二日目で最終日#2

▼絵コンテを描いていると主役のビジオ(クニちゃん)がやってきた。なんと、今彼の3人いる娘さんの上と下二人(いずれも就学前)が風邪で高熱を出し、病院で点滴を受けているというのだ。クニちゃんのお母さんも同居しているが、今日に限って旅行中。奥さんが一人で病児二人と元気な一人を見なければならず、てんてこ舞いらしい。撮影がなければすぐにでも帰宅したいところだろう。なるべく早く切り上げるようにせねば。
 今日の撮影は14時スタート。まずビジオに困った電話が掛かってくるシーン7から。ビジオの職場は僕らのオフィスを使う。広いフロアの一角だが、どちらかというと偉いさんの席が集中しているゾーン。僕はちょうど社長室にお尻を向けてカメラをセッティングすることになる。使った席は机に物がほとんどない席だったので、机の上にノートパソコンを1台用意し、その周りに書類の束も積み上げ飾り付けていく。なんとなくこれでビジオの席ができあがった。
 ビジオのみのシーンをまとめて撮る。クニちゃん、とくに照れもせず、いい感じ。ただし、セリフは関西なまりが抜けない。完全に大阪弁のセリフに変えてしまってもいいが、大阪弁のセリフにするとビジオのキャラクターも変わってくるし、大阪の人間には大阪弁はしゃべりやすいだろうが、その大阪弁をムービーに生き生きと写し込むというのはまた別の演技力が必要だ。芝居として入り込むには標準語にしてしまう方が楽だと思う。今回はWeb用にサイレントミニサイズムービーに仕上げるのが第一目標だが、せっかく撮るので音声付きの標準サイズ(つまりテレビで観るようなサイズ)にも仕上げたいと思っている。その場合セリフのほとんどをアフレコにしなければならないが、そのときにどうするか。クニちゃんを特訓するか、声優を使うか。マツコのY田さんは仕事が電話交換手なので、標準語の方は心配ない。普段はネイティブの大阪弁を使う人だが。 あと続いてシーン8、9のビジオのみ寄りのショットを続けて撮る。