うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

追加撮影#2

▼このビジオの職場はうちの職場ではなく架空の営業部という設定なのだが、うちがサービス業だから、お客さんがしょっちゅう入ってくる職場に飲み物を持ってくるというのが「けしからん!」というわけである。まあ、わからなくもないのだけど、ドラマ仕立てのこのミニミニムービーにそこまで目くじらを立てる人がどれだけいるのか?と思うなぁ。朝、コーヒーというのは映画的にも演出効果として結構イケてると思うのだけどなぁ。でもまあ仕方ないので、リテイクでは、ビジオが紙を数枚持って、ホチキスでガチャッとやりながら、席に戻るというように動作をつけてみた。
 なぜホチキスなのかというと、これにはちゃんと意味がある。ホチキスは紙を綴じる道具である。そしてキスに通じる。これは二人の間柄が愛情で結ばれている、ラブラブであるということの形を変えた表現なのである。シンボルなのだ。しかし小道具を間違えると、フロイトの心理学的なエッチっぽいものになるので使いたくない。そうならないように考えたものだ。見る人にそこまで伝わると期待しているわけではないが、そういうことの積み重ねでシーンを重ねていくのが面白い。ただ目の前の現象を写しているだけでは、映画ではない。
 というわけでシーン3も手早く撮ってしまう。ビジオ→メール届く→マツコ来る→ビジオフレームアウト→マツコ名刺発注→ビジオ、ホチキス持って再登場→マツコいってきます…、この一連の動作の間をできるだけ詰めるためテイク6まで撮っておく。やはり6がベストだと思う。しかし、このテイク6にはあるミスがあったが、このとき僕はまだ気づいていなかった。
 次にこのシーン3のマツコとビジオのアップのカットを撮っておく。
 そして駅へ。とうとう雨が降り出した。この駅のシーンは外が写らないように撮ってしまうからいいが、本物の通行人が傘を閉じるところを写さないように神経を使う。
 ビジオ駅の階段駆け上がるシーン14。付け足しとして改札を通っていくシーン。それぞれテイク1でOK。ビジオ役・クニちゃんはこれでクランクアップ。そのまま電車に乗って役のままの延長でマツコに見送られながら打ち合わせに行った。ちょっとうらやましいな〜。
 少しバスが来るまで待ちが入って、マツコ巡回バスに乗るシーン4。ここは一発撮りでOK。本日の撮影はこれでおしまいである。