うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

編集編集#2

▼そしてWeb用は完全にサイレントになるのだが、関係者に試写するときは、音楽だけは付けておくことにする。第1話は、オリジナル・ラブのヒット曲[♪接吻]の英語バージョンでKIKIの歌う[♪接吻〜kiss me again]。この曲、最近また誰かが日本語でカバーしているようだ。僕らが撮っているこのミニミニムービーはラブストーリーだから、こういうラブソングがやはりぴたりと合う。キャスト紹介の画像にも手を加えた。マツコの可愛さ一層引き立つ。ビジオは第2話に使用の画像の方が知的でかっこよく見えるかな。第1話の編集が完了した段階で別パーテーションにそっくりそのままのコピーをとっておく。今度何があっても予備が残るようにするのだ。
 それが完了してから第2話の編集にかかる。ここは長ゼリフの多いシーンが連続する。特に美人の森下先輩が長々と話すシーン8だ。字幕を合わせるのに苦労する。なるべくしゃべっている言葉そのままにしたいが、なかなか口と文字のタイミングが合わない。また口に合わすことを意識しすぎると、 まだ全部読まないうちに次の字幕を出さないといけない時もあるので意識的にずらしたところもある。でもまあ、だいたい違和感なく付けられたと思う。
 このシーン、実は「40%ぐらいのラブシーンと思ってください」と現場で言いながら演出した。そう画面をそういう雰囲気で作りたかったのだ。だって、このシーン、森下先輩とビジオの二人は個人的なつきあいがあるわけでもない設定だし、交わすセリフも業務内容の紹介そのものが連続し、実に味気ないシーン。だからこそ絵面はキラキラしたような愛がほんの少しでも欲しいわけである。だから実際には不自然なほど二人の距離を詰めた。それが画面の中ではそれほど不自然に見えないから不思議。これは「映画のウソ」と呼ばれるものの一つである。実際にあるものを撮るのではなく、フレームの中に画を作り込んでいく。それが映画なのだ。