うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

昼ご飯は5分前倒しで早飯をして

▼この寒い時期にしばらく滋賀県草津市に通っていたことがありました。朝5時起床だったなぁ。四年前か。

▼なんと今日は上司が風邪でダウンです。なんせこの僕の部署は上司と僕だけなんで、対応が大変です。特にややこしい案件に途中から入ると、概要は聞いていても、直前の状態がどうなっているのかとかわからないし、けっこう苦慮しております。別途業務で午後から出張予定だったのですが、キャンセルして待機中。

▼一昨日、昨日とややこしい案件が集中して特定の時間帯に連絡が入ってきました。一昨日なんかもうすぐ終業という間際でかなり焦てしまう。特に過重労働撲滅に関して社長通達が出たところだし、一昨日は定時退社推進日だったのに最後にそんな感じになってバタバタしました。うまく一日の時間にバラケて連絡がくればありがたいのにな。
 しかも一日中暇な日もあるのだから日もバラケてくれると助かるのだけど、そうはうまく行かないのが世の中の常ですね。今日もまたややこしい内容の依頼が舞い込みました。内容も実に紛らわしく、理解するまですごくパニクりました。これいきなりの電話は辛いっす。電話切ってから情報を頭の中で整理してなんとか解明したけど。

▼仕事柄言葉に厳密になりすぎて家族にも鬱陶しがられてしまうのだけど、やっぱり気になるものは気になりますョ。例えば「廉価版」のことを「ハイカ版」とか「ケンカ版」と言う人、いるんです。その読み間違えが気になって話の中身が頭に入ってこないョ。「レンカ版」です。明治の音楽家 滝廉太郎を思い出してください。まず思い出すには滝廉太郎を知ってる必要がありますが。
 同様に「代替品」を「ダイガエ品」と言うの。これは厳密に間違えではなく、わざと読み下した俗っぽい読み方が普及してしまった例でもありますが、正式な場面でも言う人がいてレベルが低く見えちゃうんですよね。「ダイタイ品」ですから。若い人が使い慣れない言葉を間違えるのは愛嬌すら感じますが、ええ歳のおっさんは格好悪いので注意しましょうね。かなり痛いです。

▼我慢がならないというほどではないですが、自分では使わない言葉としては「一生懸命(いっしょうけんめい)」とか「独壇場(どくだんじょう)」ですね。
本来の「一所懸命(いっしょけんめい)」がやっぱり歴史的にも正しい(エピソードは面白いので興味ある人は調べてみてね)と思うし、「独擅場(どくせんじょう)」と書きたいですね。
 これは間違いが流布してしまい、もう今は間違いを使う人の数がかなりになって世間では認知されてしまったものですね。一般の人が書いていても気になりませんが、作家だったらちゃんと書いて欲しいとは思います。
 「一生懸命」は、新たな造語としては意味が通ってるし、できてからの時間も経ってるので、拒否するまでには至らないです。一生分の命をかけるんやから、相当な熱意なんやなァとは思えるので、好意的にも受け入れる準備はあるんですが、まだ抵抗あります(笑)

▼そうそう、最近まで全く勘違いしていた漢字があります。普段は手書きで文章を書かないので全く気づいていませんでした。それは「函」という字。
これポストにハガキを「投函する」の「函」で意味・訓読みは「はこ」。これをずっと手書きでは「凾」と書いてました。はるばる来たぜ「はこだて」のはこだても「凾館」だと思っていたんですが正しくは「函館」なんですね。
 また調べてみると「函」の方が正字で「凾」は俗字なんだそうです。「函」の方が略字っぽいので新字体で「凾」が旧字体なのかと思ったのにむしろ逆でした。意味は同じですが文字の成り立ちとして象形文字からきちんと説明できるのが「函」の方だということです。

▼作家の丸谷才一さんはかなり言葉に「うるさ型」な人でした。基本的にかなづかいも「旧仮名遣い」を用い、漢字も新字体が気に入らないものは旧字体で書くという徹底ぶりでした。僕なんか足下にも及びません。
 だいたい旧仮名遣いというのは身に染み込んでいないので書けないです。「お」なのか「を」なのか「ほ」なのか、「う」なのか「ふ」なのかの区別がもうわかりません。「へ」「え」、「ず」「づ」…。これに普段は使わない「ゐ」「ゑ」なんかわからないです。でもこれ、書けないんですが、読むのはけっこう読めるんですね。
 僕は内田百輭の本なんかわざと旧仮名遣いの文庫を探して読んだりしているんですが、いちいちその仮名遣いや旧字体の漢字で詰まって先へ進まないということはなく、気にならないぐらい読めてしまいます。これ不思議です。でも書けるほど身には付かないんですよねぇ。

▼今日昼は5分前倒しで早飯をして、10分で食べて席に帰ってきた。連絡番のため。ふ〜ぅ。