うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

借家とお好み焼きと-2

▼まだ散歩は続く。駅からひらパーへの通りには昔は出店がいっぱいあったのだが、最近は出ていない。しかし、その通りに面した建物で営業をしている店は何軒かある。今日は“日本一安い”お好み焼き屋でお好み焼きを買ってみることにした。
 1枚百円である。しわに人生を刻んでいるようなおばあちゃんが焼いている。お好み焼きを二枚注文する。店にはその旦那さんらしき人物もいて昼ご飯を食べていた。
 旦那さんはどうもぐうたらタイプらしく、お菓子を買いに来たお客があったが、おばあちゃんはお好みを焼いていて手を離せないのに、その旦那さんは平気でご飯を食べているので、おばあちゃんは怒った。
「働かざるもの喰うべからずや。ほんますぐ楽しようとするねんから」
 照れ笑いしながら旦那さんは客の相手をした。おばあちゃんは怒ったと言ってもけっして気まずい雰囲気ではない。こういうやりとりをずいぶんと今までも続けてきた感じだ。旦那さんが言う。
 旦那「この人はむかし●●奴ちゅうて、芸者やってんで」
 おばあちゃん「ふん! そんなもん昔の話や」
 ヒヨコ「どこでやってはったんですか?枚方?」
 旦那「京都や」
 うずら「そら、ほんまもんや!」
 おばあちゃんがにやりとしたのをボクは見逃さなかった。こういう瞬間が散歩の醍醐味でもある。皺をPhotoshopで修正するように頭の中で消していき、皺にうずもれそうになっている目を少しぱっちりさせると、ぉおなるほど、浮世絵美人画のような芸者ガールが想像できた。旦那さんの方も昔は相当な人だったのだろう。
 おばあちゃんによるとこの通りも4年前から出店ができなくなったという。規制がかかったのだろうか。4年前というとひらパーのリニューアルの時からだろうか。なんだかさびしいなぁ。
 [写真倶楽部]で運動会の写真を受け取る。OLYMPUS-PEN F大活躍の写真はけっこううまく撮れていた。
 カップラーメンやお好み焼き、おにぎりなど、たらふく食べたら気を失ってしまいそのまま夕方に。
 慌ててヒヨコの実家に向かった。