うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

さらば鴻池新田とテルミンと迷子の少年#1

▼朝、二度目に目覚めたのは九時過ぎだった。もっと早く起きたかったが、身体がくたくただったのだ。
 それでもよっこらしょうと身体を起こして、朝御飯も食べずに上の娘タマゴも行きたがったので連れて散歩に出かける。昨日、もうあまり来ることはないだろうと書いたが、定期がまだ数日残っているので、もう一度最後に鴻池新田周辺を歩いてみることにしたのだ。今日の散歩のお供カメラはPEN EE-3。駅を降りて、まず北側に歩いていく。今は寂れているがかつてはメインの商店街だったであろう場所。先日書いたレストランだったと思われる空き家や、前にも写真に撮ったことある[鴻池商店街]、今回はこの中を通過してみた。ここの店は全て営業を停止している。住居として使われているのだ。しかし建物は老朽化し、また真ん中の通路が非常に暗い。まるで肝試しである。酒屋、散髪屋、パーマ屋、書店跡などなど。
 駅の北側はこれぐらいにして、前から一度行ってみたかった場所を目指す。駅前の交番で教えてもらおうとするがパトロール中でおまわりさん不在。地図を見て場所を確認。
 駅前の写真屋さんの前を通ると大きなクマのぬいぐるみが座っており、首からペンタックスの一眼レフをぶら下げていた。これも記念撮影。目的地に向かって歩いていく。住宅街というかとにかくなんかごちゃごちゃした街の中にそれはあった。[鴻池新田会所跡]である。重要文化財になっているという。ここは時代劇のロケでもよく使われる。敷地内にある門がりっぱなので、これが奉行所の門などになるのだ。たしか鬼平の映画のとき、ここが火付盗賊改の役宅の門として使われた。必殺シリーズでもテレビの時は撮影所の南町奉行所だが映画の時はここの門を使っていた。江戸時代の中央公会堂のような場所なのだろう。商談やいろいろな催しに使われたところだと思う。七〜八月は閉所期間中で見学できず。塀の上からちょっと覗く。タマゴに見せてやろうと肩車したが、そのときタマゴが門をつかんだ。この門は中のがっしりした門ではないが、木でできた門。上の方は腐っていてタマゴがつかんだために少し破損した(汗)内緒ないしょ。