▼もう一度言うが、この映画はラブストーリーであって、サイコホラー風なだけ。見ているものの精神的なよりどころとか価値観をひっくり返されるような気持ち悪さはない。だからこれで張國榮は役に取り憑かれたとマスコミが言っても、全然説得力がないのだ。むしろ張國榮なら『覇王別姫〜さらば我が愛』など文芸作品の方が精神を消耗しただろうと思う。
そうそう、劇場では張國榮追悼の上映会を企画して、リクエストを募集していた。ノミネート作品は16作。あれ?『君さえいれば/金枝玉葉』『上海グランド/上海灘』『流星』『恋戦。OKINAWA/戀戰沖繩』が入っていないぞ?と思ったら、これらの作品は5月10日より梅田ガーデンシネマで追悼上映が決定したとのこと。ロビーには張國榮の写真に花。そして[チャイナ・センター]提供の香港の新聞の張國榮の記事がパネルに入りで展示してあった。平日の1回目の上映にもかかわらず、お客は30名はいた。ほとんど女性客。
観終わって救われた気分で映画館を出た。
新世界、通天閣のあたりをトコトコと歩いていく。少し写真も撮る。この商店街の歩道の屋根の上に藤原紀香が立ったのであるなぁ。こないだから始まった、アート引越センターの女社長をモデルにしたドラマで、紀香はその女社長の役だ。まだ若いころ、ちょうどオイルショックの時代が舞台。このドラマ、民放なのにNHKのドラマのように渋いキャスティングで丁寧な作りでいい感じ。そしてその紀香がバニーガール姿で、商店街の歩道の屋根の上に乗って、夫と始めた運送屋の宣伝をするというシーンがあったのだ。後ろに通天閣が写っていたから、この辺りかな?とか思いながら歩く。紀香は関西出身だったんだなぁ。大阪弁も上手くて、ピークのときはあんまり注目してなかったけど、香港映画で郭富城(アーロン・クォック)と共演してスタントなしで高層ビルの上でアクションしたりしてちょっと見直したとこだった。またポイントアップ。
映画を観ている間にiBookの修理は終わっていて、マナーモードにしてたH″に留守電メッセージが入っていた。またトコトコと歩いて受け取りに行く。ポータブルタイプのMacintoshの修理の場合は料金設定は2種類しかないそうで、調整で治る物は28,000円、部品交換は52,000円だということで、僕のiBookは後者。高く付いたが、しょうがないか。