うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

路地裏うろうろ#1

▼今日は、朝シャワーを浴びて身支度をする。昨夜寝る前に決めたとおり、今日の散歩カメラはLeica M6だ。上の娘もスパッと起床したので一緒に出かける。一昨日の散歩写真のやり直しである。
 今日は寒さが戻ったようだ。駅までトコトコ歩いていくとある屋敷前で桜が八部咲きになっていた。きれいだなぁ。そのすぐ後ろに猫の額ほどの庭があり、ここは黄色い花。菜の花か。
 電車に二駅乗る。京阪香里園駅で下車。駅前の立ち退きになって無人となっている商店街・ジョイプラザ香里園の写真を撮る。昔はこの周辺にもっと続いた商店街などがあったようだが、周りは再開発ですっかり様子が変わってしまった。ここだけぽつんと取り残された感じで建っている。しかし、ここももう無人になって一年ぐらいになるのじゃあないだろうか。そういえばこの近所に[大久保怜カラオケ教室]があった。それももう三年ぐらい前になくなってしまった。この無人の商店街だが、人通りは絶えない。ちょうど駅前の通り道だからだ。最近あちこちの地域で見られる息絶え絶えの駅前商店街よりも、この廃墟の商店街の方が歩行者が通過する数は遙かに多いだろう。
 ここでの撮影を十分に済ませてから路地へ入っていく。駅前から外れていくがしばらくは小さな商店街が何本かある。こんな商店街に“銀座”という名前を付けているのがおかしい。日本全国に銀座があるのは知っているが、この新世紀にもそんな名前が残っているというのは新鮮だった。
 住宅街に埋もれつつある小さな商店街の喫茶店があったので、ここに入って朝食をとる。喫茶店でモーニングを食べるなど、何年ぶりのことか。絞り開放で1/2ぐらいのシャッター速度の薄暗い店内。主はほぼ老婆の領域に入っているママさん。客は誰もいなかった。
 モーニングといってもトーストとコーヒーとレタスにハムが一枚。これならコンビニで同じお金でもっと食べものは買えると思ったがタマゴをどうしても喫茶店に連れて入ってやりたかったのだ。タマゴはとても好奇心が強くまたいろいろなことを正確に覚えている。分析力にも優れている。だいたい今朝のような何も子どもにとってうまみのないただの散歩であっても喜んでついてくるのだから。だからなんでも経験させてやりたいのだ。タマゴは生まれて初めての喫茶店でとても緊張しているらしく、さっきまでベラベラしゃべっていたのにじっと黙っている。