うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

【うずら眼/工作部】石付き小型エビ鉈のシースを一日で作る

▼今日は雨だし、おうちで工作でもしましょうか。

▲ぼくはキャンプで薪割り鉈として石付きエビ鉈(※)を愛用しているのですが、今使っているものがちょっとガタが来ているので1本新しいのを入手しました。それで今回もなんちゃってレザークラフトでシース(刃のカバー)を作りました。何日も掛けるのはかったるいので(笑)、いろいろ省略して今日一日で一気に仕上げちゃいました。
石付きエビ鉈:石付きとは刃を打ち下ろしたとき、直接地面や台に刃が当たらないように刃よりも出っ張っている部分のこと。エビ鉈は主に西日本で庭木の枝打ちや農家の作業、薪割りに使われていたもの。薪割り台がなくても刃を傷めないので薪割りが楽。キャンプブームでも注目のアイテム。

▲買ったままだとビニールのカバーが付いていてこれは便利なんですがどうも安っぽいです。しかも柄の部分にシールとか貼られていて、これがなんだか気分がだだ下がりになります。そこでシールは剥がして、柄はヤスってからちょっと使い込んだ感じにしたいので水性ニスを塗ります。

▲型紙を作ります。前に一回り大きいエビ鉈のシースを作ったのと同じタイプで縫わないで接着と鋲留めで処理して簡単に作れるようにします。ロックもホック1つで閉めるのが使いやすいのでそれでいきましょう。腰にぶら下げられるようにしようかと思いましたが、実際そんな使い方はまずしないのでそれも省略です。シンプル・イズ・ベスト。

▲革は買い置きがあったヌメ革きなりの成牛タンローの2mmのA4判を使います。型紙から写します。A4の中に使うパーツを全部配置します。今回は小型のエビ鉈なので余裕ですね。少し余ります。でもこのとき革のオモテと裏を間違えないように注意しなければなりません。

▲カットしたら革を水で濡らして柔らかくして形に組んでみます。あ、柄はすでにシールを剥がしてヤスってウォールナット色の水性ニスをすでに塗布済みで黒々としています。

▲湿気たままの革を本革専用の染料で染めていきます。接着する前に塗ります。ぼくは仕上げが雑なので接着した後に染めると接着剤などで染まらない部分があちこちに出たりしてしまうので先に染めておくのです(笑)

▲染め上がったら接着する革の重ね張りするエビ鉈の丸い背中部分が当たるところを貼り付けます。中に4枚小さいパーツ、それを覆うようにカバー本体がオモテと裏に付くので合計6枚重ねになります。本当はカットした革の端は磨く(コパ磨き)必要があるのですが、ぼくは自分で使う、しかもアウトドアでけっこう乱暴に使うので省略します(笑)

▲少しヒートガンで乾かしました。鋲を打ってホックも付けて。あと染料の定着の仕上げ材を塗りました。その作業途中の写真を撮り忘れました(笑) 一気にできあがり。はみ出しとか不揃いとか、染めムラとかあるけど、細かいところは雑なのはわかりきってるので見ちゃダメ(笑) そこそこなできあがりですが自分で使うものなのでこれでいいのだ! 超自己満足案件。4時間作業でした。
 また使っていくうちに傷が入ったり凹みができたり、色や表面コートがはげたりとエイジングされていくのも本革ならではの楽しみです。