うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

うずまき話『新・駄菓子招待席』

▼以前、HAZZマガで『駄菓子招待席』というコーナーがあって、ボクも四号以降は執筆していた。しばらくして世の中に〔となりのみよちゃん〕などの駄菓子、駄玩具ブームが起きて逆にボクが醒めてしまったので、あのコーナーはなくなったけど、駄菓子類は今でも好きである。世の中から駄菓子やが滅亡していく傾向にあるが、それでも現代のしもた屋〔コンビニ〕がその機能を代理しているようで、駄菓子の子孫が結構発見できたりする。そういう意味では、駄菓子ではないが、懐かしい箱を見かけた。
 昨日仕事の帰りに翌日の朝食用のパンを買うためLOWSONに寄ったら、話題のグリコ・プリッツが売っていたので購入した。パッケージが初期のパッケージデザインをベースにしたものだ。表面はほとんど当時のまま。グリコの社名ロゴも表面だけは昔のだ。
 このプリッツの“遊び食べ”、みなさんも子供のころ一度はやったと思うが、覚えているかな? プリッツを普通にポキポキ食べていくのではなくって、まるで“竹を割ったように”縦に割って食べていくのだ。食べるときは当然プリッツを横に持って、横からかぶりついていくわけだけど、注意しないと途中で折れる。だからどれだけ長く縦に割った半分を残すか?という遊びだ。なかなか一本分を半分にするのはむずかしい。みんなも今、あえて挑戦してみよう。
 プリッツの姉妹品にポッキーがある。これにも“遊び食べ”があって、こちらは簡単。チョコレートやいちごチョコの掛かった部分をなめ取って、いかに美しくプリッツに見せるか!という遊びである。綺麗に仕上がったら、よ〜く乾かして、お目当てのあの娘にプレゼントしよう!
 プリッツと同時に、オリオンのココアシガレットも久しぶりに買った。こっちは駄菓子と呼んでもいいだろう。けど、こっちはがっかりした。パッケージはマイナーチェンジはしているものの、ほぼボクらが小さいころに買っていたのとおなじだ。不二家のシガレットガムは高かったので、乏しい小遣いで買うのはいつもこのココアシガレットだった。中心部に薄チョコレート色の芯があり回りを白っぽいものが包んだ棒状のお菓子で、両端は押し切ったようにちょいひしゃげている…、のはずだった。しかし、家に帰って開けてみてびっくり。
 棒状は棒状だが、円柱ではない。曲面二つと平面二つ…体育館の床側も屋根見たいに丸く下に膨らんでいるといえばいいかな? ヨケイワカリニクイ? で、なんと〔ORION〕という文字と〔ココアシガレット〕という文字が押型されているのだ。折ってみると全部同じ薄い茶色。以前のような二色構造にはなっていない。全体に型で成形されたというのがアリアリとわかるのだ。
 それだけではなかった! 味が全く違うのだ。なんだかさわやかな味に変わってしまったのである。昔のどこか粉っぽいココア風の味とスッとする味の渾然一体となったような風味はまったくない。だいたいこの日最初にパッケージを眺めて、原材料に“カルシウム”の表示がなくなったことで、おかしいなぁと思ったのだ。
 味も見てくれも全くかわってしまったココアシガレットにボクは失望してしまった。もう残りはマルカワのオレンジガムしか残っていないのだろうか。しかし、あのガムとて、当たり付きではなくなったようだ。でもクッピーラムネはボクの趣味ではないねんよなぁ。困った。