うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

ヤスミボケ#1

▼今日は朝から大変だった。今日から仕事と言うわけでいつもよりも早く起きて、昨日から始めた腹筋(足上げ十五秒三回の簡単なものだが)もちゃんと朝こなして、朝食もとり、ヒヨコに見送られながら出勤した。ん?会社に着いた。おかしいな??と思った。職場に明かりが点いていないのだ。とりあえず席に座る。
 むむむ!
「みんな、やすみぼけかい!寝坊しやがって、アホタレめ!」
 僕はいつも職場に到着するのは後ろから数えた方が早い。僕が一番最初なわけがない。それにうちの職場が暗くて他の部署に明かりが点いているのも変だ。手帳を調べてみる。なんと赤丸が今日まで付けてある。なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ〜!まつだゆうさく。アホタレでヤスミボケはワシであったマル。
 僕の職場は先日書いたように、社内の三つの部門が統合されて七月に別会社化されたもの。本年度の就業スケジュールは旧組織で計画されたもので運用されている。だから隣の部屋の別の部署は今日はすでに出勤日だが、うちの職場は本日十九日までが夏休みなのであった。かっこ悪いので他の部署のひとに見つからないうちに、まるで打ち合わせにでも出かけるような顔で守衛前を通り会社を出た。ひぃ〜。往復の電車賃を使って何をしていることやら。
 ところが、今日の失敗はこれだけではない。休み中に定期券が切れていたので今日はスルットカードを使おうと思った。定期入れを調べると六八〇円も残金のある充分余裕のカードがあった。それで改札を通ろうと思ったら、ゲートは開くがキンカキンカキンカキンカと鳴るのである。しまった! これはまさか! 抜き取って見てみるとこれはこないだタマゴに買ってやった“小人用”のカードであった。
 とにかくなんとか自宅最寄り駅まで帰ってきた。喉が乾いたので、コンビニでトンパ文字が書かれたお茶の五〇〇ミリリットルのペットボトルを一四〇円で購入。それを下げてしばらく歩くと、百円販売機があり、なんとそこに五〇〇ミリリットルのペットボトルが百円であるではないか! がっくし。
 とにかく家路を急ぐ。と、途中で前方約十五メートルに、どこかで見た小学四年生を見つける。自転車を押しながら同じように坂を上っているのだ。わが娘のうずらタマゴではないか。