うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

理不尽さを痛感

▼今日は最悪の日になりました。このところ気力が衰えて日記の更新を行っていませんでしたが、今日は書いておこうと思っています。

 朝食は、ヒヨコが僕よりも先に起きて、ベーコンレタスサンドイッチを作ってくれました。

 朝から冷房の効きがイマイチで嫌な感じのスタートで、お昼に近づくにつれて段々と暑くなってきました。今週もなんとか今日を乗り切れば休みだなぁと全身の疲れを引きずりながら仕事を始めました。

 ネットの上では政治や宗教の話はしないのがマナーというか賢い選択なのだと思うのですが、僕は足下の自分のこと、自分の家族を守るという観点から政治に関連することをツイートしたりすることもたまにありました。香港を応援することに関しても同じ視点です。それは特定の政党や団体に心酔しているわけではなく、あくまで利己的な観点からそれに合うか(またはそれに反するか)どうかで発言しています。そういう意味では、考え方の傾向が現れてきますし、それを不快に思う方がいらっしゃるだろうということは想定はしています。

 さて、そんな中——— 実はわが家では今週の火曜日に用事で休みを取って出掛けた折に期日前投票を済ませていますので、今回の選挙は終わったという気分であとは結果をのんびりと待つ感じだったのです。ところが、昨日僕の住んでいるところからそんなに遠くないところで、元総理大臣が暗殺されるという衝撃的な事件が起きてしまいました。在宅勤務だったのですが、目の前の事務的な処理はしていくものの、お昼のニュースからそのことで仕事が手に付かなくなってしまったというのが正直なところです。

 第一報が出てから、某国のSNSでは祭り状態になっていました。人の災難を喜べる民族性というのは理解できないところですが、彼らがそんな反応を示すだろうことは予想できました。

 現場の映像が次々と出て来ました。犯人に逃亡の意思がなかったということや、至近距離からの襲撃。携帯性と武器に見えない効果を考え、手製の銃だろうと思いました。連射性能はないだろうなとか、2発の銃声ということなのでその2発撃ったらおしまいの使い捨てなんだろうと。撃鉄を持つような機構はなく、発火は火薬でもおそらく工作しやすい電気発火だろうなと思いました。鉄パイプと詰め物、火薬、殺傷力のある弾はビスやベアリング球などが使えるでしょう。
 しばらくしたら手製の銃と見られるものの現場に転がっている映像も出て来ました。横二連のようですね。グリップはよく見えないけどありそうかな。

 夕方まではこんなことをぼんやりと考える余裕がありました。

 そして、夕方の病院からの発表で絶望的となりました。
 文章で書くと、ニュースで流れる各党のコメントのようになってしまいます。民主主義の根幹を揺るがすような蛮行を許せない。暴力に屈してはいけない。
 いや、そんなことではないのです。さあ今日も選挙応援にがんばって行くぞ、演説するぞと思っていた人が夕方には冷たくなってしまった。このギャップというか圧倒的な違和感。突然電話が切れて、ツー、ツー、ツー…延々と頭の中で鳴り続けている感じ。思考が急激に逆流させられるような対処不可能な状況になりました。そしてその全てが大きな哀しみをともなっているのです。

 今回のことで、いろいろな人や機関の素顔が見えた気がします。これまで過激な発言をしていた人たちが急に教科書的なコメントを出したりする白々しさを堂々と見せたり。
 twitterで某作家が搬送先の病院での記者会見よりも先に亡くなったとツイートしているのを見ました。内容よりもその行為が信じられませんでした。病院からの公式発表より1時間以上も前にツイートする意味がどこにあるのでしょう? それも病院で死亡が確認された時間として会見で示された時刻よりも前にです。後で、みんなもう知っていると思って書いたとか言い訳したらしいですが、みんなもう知ってると思った根拠は? ニュース速報にも出てないのに。こんなの「オレ知ってる」「オレは独自の情報源がある」「オレは政界に太いコネクションがある」という自慢ツイートに他ならない。それ以外の意味がない。売名行為。いくら保守風な発言をしてても胡散臭さがいつも漂う人だと思っていましたが、やはり人間的に最低な人だとわかりました。

 老害政治家が、事件は長く政権を取ったための弊害だとか言ったとか。「いじめはいじめられる側にも原因がある」式のすり替えで、全く意味のないもの。何十年も政治家でいながら、何一つ国民のための仕事を成し得なかった老害政治家のこれまでの集大成のような発言です。こんな人を政治家として存在させることに荷担する人も信じられない人々です。

 マスコミのレベル低下が視聴者に知られて久しいにも関わらず、取材記者のレベルの低さにも呆れます。記者会見で繰り出す質問が情けない内容で。
 病院での会見の際に、救急救命担当医に聞くことか?と思うような質問の連発でした。到着した奥さんの表情は?って芸能記者会見かっ。銃創が2カ所で心臓に大きな損傷を与える傷との発表に対して、どの角度から撃たれたのかとか何発だったのかとか。アホかと思いました。そんなことは検視解剖しないとわからない。監察医のする仕事です。そんなことも理解してないのか。同じ質問を何度もしていることすら自分で理解していない記者。「心肺停止状態」の意味すらわかっていない記者。本当に低レベル過ぎです。

 こんな時でもお腹は空くのです。晩ご飯はお好み焼きをヒヨコが焼いてくれました。夜になるとますますエアコンの効きは悪くなり、マイナスな気分に一層拍車を掛けました。

 悲しみと怒りと憤り。どこへ持って行けばいいのかわからない。ニュースにかじりついていても何も状況は変わらない。やるせないというのはこういうことか。

 ほんとうは今日はもっと吞気なことを書く日でありたかった。まだまだ安倍さんにはやってもらいたい仕事があった。喪失感がなまなかのものではありません。しかし、悲しんでばかりもいられないのですね。