うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

では私が自腹を切って買い取りましょう

▼芝居公演日当日。平沢とヒヨコと三人で行く。すると大変な事が起こっていた。客に配るはずの例の新聞が配られていない。受付が忘れているのかと、問い合わせると意識的に配っていないと。
 我々には何の連絡もなく、寝耳に水、パールハーバーだ。芝居が終わってからプロデューサーJと対決。それも1時間ぐらい待たされた後でだ。
 HAZZマガ編集部が全力を投入して作った新聞をなぜ配らないのか? なぜ事前に連絡がないのか? と詰問する。
「芝居内容を批判している様な文が一部に見られ、制作スタッフからストップがかかった」
 という。「内容はおまかせで」ということで受けたわけで、しかも印刷実費だけの無報酬。内容にケチをつけ、加えて会場に行ってすら事情説明なしというとぼけた態度はどういうわけか。そちらが好き放題にそんな勝手な事をするならばキチンと仕事として買い切ってもらわないと納得できない。内容もよく読めば決して批判しているのではないとわかるはず。プロデューサーJは、
「では私が自腹を切って買い取りましょう。いくらぐらいになりますか?」
 と大きく出た。いつも段取りの悪い優柔不断なJがきっぱり言い切ったを感動しながら、
「諸経費、人件費を入れたら最低でも10万円は下らないでしょう」
 と言った。ここ、勘違いして欲しくないのだが、10万円くれと言ったわけではない。彼が買い取ると言い切ったのである。実際、見積もり計算したらもっとかかる。だが、支払えない額を言ってもしょうがない。
「では10万円、18日月曜に振り込みます」
「もうこの件はこれで終わりです。あなたが買い取ったのだから新聞をどうされようとあなたの勝手。こちらはそれでもう何も言うことはありません。それでいいですね?」
「はい」
 腹は立ったが、でもJの決断が気持ち良かったので文句も言わずに素早く帰る。まぁ、芝居の関係には二度と近づくまい。