▼五時過ぎに電話で起こされる。ヒヨコからであった。ヒヨコはどこかを散歩しているらしい。
「お日様が丸くてきれいので、子供たちに見せたって」
子供たちを起こすが、寒がって見ようとしなかった。もう外は明るくて、しかしとても寒かった。夜露が凄くてテントも我がケロケロ号もびしょ濡れ。朝食はヒヨコが買ってきたパンと牛乳。ヒヨコは歩いて四、五キロはゆうにあるコンビニまで行って来たという。糸楊枝を探してである。
朝食の後は、河原を散歩した。ちょうど大型道路が建設されている最中で、その橋脚を見に行った。たぶんこれが第二京阪とかいうやつだろう。流れ橋付近の景観は壊れてしまうなぁ。
昼ご飯は野菜炒めとみそ汁。しかし、その調理半ばにしてヒヨコは鼻炎で倒れてしまう。どうも河原のイネ科植物が原因らしい。食事を済ませてから後かたづけをしてとにかく早めに撤収する。が、この鼻炎地獄はとてもしつこい物だった。ヒヨコはこの地獄の真っ最中に持ち帰った荷物などを徹底的に洗浄もしくは拭き掃除した。それでもなかなかヒヨコの苦しみは改善しなかったのであった。
