うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

何の迷いもない

▼FBのお友達で、遠距離介護をしている人もいて、えらいなぁと思う。だからこういう話を書くのは気が引けるところもなくはない。でもいろいろなケースがあるからどれが正解というのはないのだ。お互いが納得できるやり方、またはそれになるべく近い方がいいわけだ。

 母が有料老人ホームに入ることになった。これは母も望んだこと。母のエネルギー、ワガママ、暴言によって、我が家の家族が耐えられなくなったということもある。お互いが心安らかに暮らすためにはこれがいちばんいいということだという結論に至った。それを実の息子なのに無責任という批判をする人もいるだろう。冷たい人だと罵る人もいるだろう。でも僕は、正直なところ、母よりも自分の家庭を大切に思う。究極の選択ではあるけれど、どっちを守るかというと僕は妻や子どもを守る。
 母には我々に合わせるような気はなく、
「もうどうせ死ぬんやから、死ぬまで気ままにさしてえや!」
 というのだから仕方がない。気持ち的には分からなくもないが、そのためにやけくそ発言や暴言を吐かれる、外で勝手な解釈で家族の悪口を吹聴するというのは耐えがたい。耐えがたかったのだ。

 2年間気にしないようにもしたし我慢もした。薄らと認知症が始まっているのかも知れないが、あまりにも酷い。ときにはケンカにもなった。でも、関係改善には至らなかった。意地を張り、変ねしを起こし、暴言。こちらも精神的に参ってしまった。家族に笑顔がなくなったのだ。
 ある有名なアニメの監督が「家族や兄弟だからと言って必ずしもわかり合えるとは限らない」と言っていたが、ほんとうにその通りだと思う。血のつながりのある僕が母の暴言には呆れてしまい、もうブツンと音を立てて何かが切れてしまった。だから母が出て行きたいというならそうすればいいと思う。何の感慨ももはやない。
 距離を置いた方がまた笑って話ができるかも知れない。でも、今はムリなのだ。

 一昨日、服に名前を書き書き大会を夜に行い、そして今日は朝から段ボールに荷物を詰めていく。こんなに要るのか?というほど服を持っている母。半分は着てなくて死蔵している。あまり特に上着とかはあまり洗濯をしないのでいろんな臭いが混ざってすごい状態になってる。
 パンダマークの引っ越し屋さんが、予定より早く来るという連絡が入る。準備はできてるので全然かまわない。
 今回は母1人の引っ越しだから楽なものだ。12時前に引っ越し屋さんが来て積み込んで運んで、13時過ぎには完了。

 そして母を連れて[イオン/ビオルネ]に買いモノに行く。暮らしに必要なものを。その前に[ガスト]でお昼ご飯。これでお別れ。最後の昼餐。そりゃ、ホームを時々訪ねて様子も見に来るだろう。たまにはどこかに連れ出したりもするかもしれない。でももう一緒に暮らすことはできない。サヨウナラ。

 とはいえ、明日はホームに僕が迎えに行って母を病院へ通院に連れて行く。ただそれも今後はない。母はホームに往診の内科医に主治医を変更する。これも本人の希望だし、こちらも面倒がなくなる。

 とにかく、もう飽きた。老人の育てゲーに飽きた。それで家族がぼろぼろになってしまい、懲りた。だから僕はこのストーリーの結末に何の迷いもない。