うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

黒澤明監督の『天国と地獄』

▼今日は悪い予感がして、在宅勤務に切り替えました。あくまで予感がしただけなんですが。
 仕事はなんだかちまちまと忙しく。淡々とこなして行きましょう。

 出勤のつもりで弁当を作ってあったのでお昼はそれを食べました。相変わらず卵焼きとゴボウのきんぴらと竜田揚げ。後ろ2品が多少変わるだけで同じパターンの弁当です。弁当箱自体も小さくてあまり変わったことができないということもありますが。

 夕方、仕事が終わってから近所のドラッグストアへ買い物に出掛けました。クープのおしめと隣のスーパーで冷食の唐揚げを買っておきました。

 夜、黒澤明監督の『天国と地獄』(1963年)を観ました。現代劇です。三船敏郎仲代達矢香川京子三橋達也木村功、そして山崎努。他にも加藤武江木俊夫(子役時代)、中村伸郎、藤田進、菅井きん志村喬伊藤雄之助常田富士男藤原鎌足野村昭子名古屋章東野英治郎大滝秀治…と見てわかった分だけでもこれだけのキャスト陣。こんなところにあんな人が的なお楽しみがいっぱいです。

 僕の生まれた年の作品ですが、面白かったです。そうか、まだ新幹線のない時代ですね。主人公の権藤(三船敏郎)がかっこいい善人ではなく身勝手な部分も持っている人間臭い男でいいです。自分の息子が誘拐された、と思ったら犯人が一緒に遊んでいた使用人の子供の方を誘拐してしまうという事件が発生します。最初は自分が会社のトップになるために仕込んだ作戦のための資金を出し渋るんですが、身代金を入れる鞄に細工をするところなんか自ら靴職人時代の手際でやってみせる。自分の使用人の子供のために最初は拒否するけど結局は自分の人生のすべてを賭けたお金を差し出す。そして、その使用人の子供が解放されたとき子供にいちばんに駆け寄るところが、この主人公権藤の人となりがわかってよかったです。映画として電車を使ったサスペンスも面白い。奇抜なことはしないのですが、おっ!と思うどんでん返しが。そうそう、三船さんと三橋さんといえば大林宣彦監督の『金田一耕助の冒険』で劇中映画の中の金田一耕助と等々力警部のコンビとして登場してましたね。三船さんの役名「権藤」は伊丹十三監督『マルサの女』で山崎努さんの役名に引用されています。オマージュでしょう。
 古い映画を観る楽しみは他に当時の風景や自動車を観る楽しみでもあります。

 さて、晩ご飯は僕がささっと用意した、冷食の唐揚げをチン! キャベツとミニトマト、松茸の風味お吸い物を使った茶碗蒸しでした。

 鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス by 信長
 鳴かぬなら、いいんだよホトトギスだもの by みつを