うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

恐怖の銀行

▼ 今日は朝、たっぷりと眠った。しかしそれでも身体はバラグネ状態である。
 ナメクジ号(バイク)で買い出しに出かける。フィルムと通信用の電池である。そして、枚方からの関空行きバス乗り場を調べておく。しかしここからの発車本数は少ないので、行きは守口市駅からの方が楽かもしれない。でないと集合時間の約四時間前に家をでないといけないことになり、行ってから時間を持て余すだろう。
 銀行で旅行のお金を降ろす。とその時である。真後ろから突然、
「あえあえあえあえあえあえ、お〜」
 常規を逸した叫び声が襲って来た。頭の線が切れてしまったターザンというか、いやもっと恐ろし気な声だ。先日の事件を思い出しかなり身構える。いきなり刺されて御陀仏はごめんである。明日の出発ができなくなるのでケガもごめんである。引き出し機からお金とカードと通帳が出てくるのを待っている時間が百億万年にも感じられる。さっと二秒で出せよ! 警察官の写真の等身大立て看板「特別警戒実施中」の肩を両手でつかみながら、また、
「あえあえあえあえあえあえ、お〜」
 と、奇声を発してガタガタガタガタと揺さぶりをかけているのだ。特別警戒をちゃんとしてくれよ! こんなところで死にたくないぞ! でもお金をカードを通帳をほうり出して逃げるだけの勇気はない。このへんが貧乏人の性である。
 とにかく恐怖心を押さえながら、機械から吐き出されたものを次々と鷲掴みにして慌てて銀行を出たのであった。