▼通勤読書の森博嗣『夏のレプリカ』を夜、家で読み終えた。残りチョットだったので家で一気に読んでしまったのだ。
ミステリーとしての面白さでは地味な作品だと思う。だが、シリーズの中では小説として面白い作品であった。単純にこれ一冊を抜き出して、これだけ初めて読むような作品ではない。
読み終えたあとの満足感はかなり高い。ミステリーとして地味だと言ったのは仕掛けの小ささもあるが、シリーズの主人公である西之園萌絵が気づく本の少し前に犯人が誰なのか気づけたし、萌絵が気づかなかったことも気づけた。でもそこまでちゃんと作者の計算通りだと思うけどね。だとすると、やっぱりはめられたということになるのか(笑)。
Ｓ＆Ｍシリーズは巻を重ねるごとにキャラクタの厚みが増してくる。より人間的に深く不確実なものになってくる。それが興味深い。この森博嗣さんにとってはミステリーはただの方法であり目的ではないのだというのがよくわかる。別の言い方をすればミステリーの定義が広いし、集合の枠が一般とはずれている。ずれているというか、ねじれの位置かもしれない。
今日も『ライカでラララ♪』に「レンズはまぬけ!?」を１枚掲載した。前回の続き物である。鋭利な物体と溶解液のたまもの？
今日の晩御飯はパスタのサラダと鶏の唐揚げ、そして高野豆腐等々。今日もまた満腹なり。
