うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

とほほな話と愉快な物語#1

▼僕の所属する職場の対外宣伝用の“カタログ”を作ることになった。それを発案したのはY谷さんだが、Y谷さんの構想では単なる事例集。こんなものを作っています、というものを並べただけのものだ。これではこれ以上の情報はないわけだから、これ以上の仕事は来ない。そこでクニちゃんと僕とで事例集からカタログへと軌道修正したのである。つまり、まだ仕事としては本格的に受注していなくても、潜在的に能力として持っている物、今後仕事として受注したいことをお客さんにわかってもらうようにする、それが宣伝であり、そのツールとしてカタログがあるのだ。
 Y谷さんの発想はまずツールから始まっているから、すぐに中身を作ろうとする。それも寄せ集めの材料を編集するというスタイルだ。でも、違うよなぁ。
 どういう内容を、どの範囲の人たちに宣伝するか。そこから自ずと作るカタログの規模が決まってきて、規模によって仕上げの体裁が決まり、予算も立てられる。これで初めて企画書が作成できて、それを上司に諮り組織的にこの方向で間違いないという判断をしてもらい、ゴーである。こういう手順を踏まないと、僕らが思っているものが組織として使いたいものが同じかどうかはわからない。
 もしかすると、ある会議やイベントのために、とりあえずY谷さん発案のような事例集でもいいから、早急に作れという話かもしれない。
 どんなに中身のいいもの、しっかりとした戦略を持っているものを作ってもそれがタイミングを外してできあがっても意味がない場合もある。
 落としどころの見極めもしないうちに、作ることだけを進めてしまっては、使いたい目的に合致したものができあがらないかもしれない。そうなると作ったものが使えないもので、全くの無駄になってしまう。お客さんからお金をいただいて作るものではないが、このカタログは新規受注開拓のための宣伝材料である。趣味で作るわけでないのだから必要とされるものを必要とされるタイミングで作るということを念頭に置いて進めないと。
 なんだか最近同じようなことをあちこちで説明しているような気がする。疲れるなぁ。とにかくきちんとした企画書を作成して、すぐに上司に報告すべきだろう。その企画書を作成するのはこの話のリーダーであるY谷さんがすべきだが、結局ほとんどクニちゃんが作った。でないと間に合わないのだ。とほほ。