うずらまん「ぎょぎょ〜む日誌」

おはようからおやすみまでできるだけ楽しくと願う、うずらまんの日記。

歩く間に

▼僕は朝と夕、出勤退勤時に一駅歩きをしている。これは運動不足を少しでも補うために始めたことだが、これをノルマとか日課としてとかそういう面倒なことは考えていない。天気が悪いときやなんとなく嫌なときは自由に止めている。運動というよりは散歩だ。最近はあまりないが、気が向いたら三駅、四駅分ぐらい歩いて帰ることもある。歩くことは子どものころから嫌いではなかった。

 歩く間にいろいろなことを考える。この時間が楽しい。実にくだらないことの場合もあるし、高尚すぎて(本人談)言葉にならないような抽象的な思考もある。急ぐ必要もないしゆっくりと考える。あまり性能の良くない脳味噌を、それでも放置するのではなく使っておくとそれなりの働きをしてくれるのだ。使わないで、何も考えないことに馴れてしまえば、あっという間に人生が終わってしまいそうだ。歩いている間、少し交通に気をつければ、あとは自分だけの時間と空間である。道もなるべく自動車などに気を使わなくても良いところを選んで歩く。

 でも今日はその一駅歩きは中止だ。みぞれが降っていたからだ。いつも歩いている道が電車の車窓からすっ飛んでいく。この速さでは一瞬に通り過ぎてしまい、何も考える暇がない。なんだかちょっぴりつまらない一日の始まりになってしまった。